競馬絵日記:天皇賞(春)

昨日、天皇賞(春)の馬券を買いに、後楽園の場外馬券売場に行った。満員電車の中みたいに混んでいる。
まぁ、大概、馬券を買う人っていうのは、私も含めて、

人種であるに違いないのだが、今日ばかりは、まぎれの少ない長距離重賞の最高峰のレース、四強対決で、手堅く納まるだろうと、みんな思ってたに違いない。

前哨戦の阪神大賞典を勝った武豊騎乗のリンカーンが一番人気。ミルコ・デムーロ騎乗で、去年、皐月賞、ダービーを制したネオユニヴァースが二番人気。菊花賞馬ザッツザプレンティは三番人気。四強の中では、一番人気がないけれど、本当は、一番強いと私が信じているゼンノロブロイが四番人気。

ゼンノロブロイは、昨秋の神戸新聞杯の勝ちっぷりがあんまり鮮やかで切れすぎるから、中距離向きのイメージもあるけれど、何せ、イチバン強いのだから、乗り方一つで、なんとでもなる。四着だった菊花賞しかり、有馬記念三着、日経賞二着は、確かに歯痒かったけれど、今回、鞍上は、柴田善(藤沢厩舎、クビになっちゃった？)から、オーストラリアのオリヴァー騎手に乗り替わり。メルボルンＣを勝ってるジョッキーだから長距離のペースも判ってるだろうし、なおかつ、最後まで、きっちり、間違いなく、追ってくれるだろうから、今日こそは、本来のパフォーマンスを見せてくれるものと期待大。

馬券は、ゼンノロブロイと、菊花賞勝ちを評価してザッツザプレンティとの馬連一点。ゼンノロブロイを頭にした馬単にしない所が、やっぱり、ちょっと、腰が引けてる。距離に不安があるのは、むしろ、ネオユニヴァースのような気がするし、リンカーンも、「そう、大物感がない」という良く判らない理由だけど、無視。隣にいるあんちゃんは、リンカーンさえ来ればどれが来ても当たりだ、なんて、皮算用してるけど。

ところが・・・。

勝ったのは、なんと、十番人気イングランディーレ。しかも、後続に七馬身差をつけての逃げ切りの圧勝。おいおい。去年、ダイアモンドＳ、日経賞を勝って、臨んだこのレースは、全く勝負にならなかった癖にぃ～。地方のダートとか使われてるうちに、たくましく、なってたとか？いやぁ。鞍上の横山典君に、してやられちゃったかな。

ゼンノロブロイは終始、前で競馬をして、掛かりもせず、良い具合に見えた。最後の直線、一昨年の有馬記念で、逃げたタップダンスシチーをシンボリクリスエスが、一気に差し切ったシーンの再現を期待したのだけれど・・・。あまりにも、前は、離れ過ぎていた。でも、もうちょっと、何とかならなかったかなぁ～。ゼンノロブロイが差し切っていたら、馬券は外れても、嬉しかったんだけどなぁ～。いや、やっぱ、外れちゃ、悔しいか。

一番人気から三番人気の、リンカーン、ネオユニヴァース、ザッツザプレンティは影も形もなく、思いがけない波乱の結末に、どよめきとため息が場内を覆った。

もう少し、予想を突き詰めていれば、取れてたんじゃないかと、自己反省する者(ゼンノロブロイから逃げ馬を買ってれば当たってたのにぃ～等など)。やるせのない感情をどこにぶちまけて良いのか判らぬ者。「いいもん見せて貰った」とムリヤリ自分を納得させる者。3連複のBOX買いで、二着と三着は入っているのに、一着を買ってなかったと、わざわざ、電話を掛けてくる者。

と思いつつ、次の最終レースの予想をしてしまう私であった。幸い、最終は、手堅く的中させ、オケラにならずにすんだ。大儲けは出来なかったけど、損しない事が大事。中途半端ではあるけれど、少しでもプラスにする事が大事。やっぱり、お金は、大事。

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