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「リバーサイドホテル」と奥田民生

2004年11月10日発売予定の「YOSUI TRIBUTE」に収録される「リバーサイドホテル」。唄うのは奥田民生。それぞれについての覚書。

リバーサイドホテル
中森明菜や小泉今日子がデビューし、マイケル・ジャクソンの「スリラー」が席捲している1982年の夏、「リバーサイドホテル」は発売された。初めて、CD Playerが発売されたのもこの年だけれど、私が井上陽水のアルバムをCDで買うのは、1990年の「ハンサムボーイ」迄、待たなければならない。しかし、ビデオデッキは、マイケル・ジャクソンと共に、我が家にやってきた。但し、それは、SONYのベータ方式で、いずれ、消え去る運命にあった事をその当時、知る由もなかった。

前年の暮れ、リッチであやしい香りが満載で、カラフルさとリズムのバランスが絶妙な、アルバム「あやしい夜をまって」が発売されていて、それから、半年余り、期待に満ちて、手に取った、このシングル「リバーサイドホテル」は、一転、禁欲的なまでに、音を削ぎ落としたかのようで、単調にリズムを刻む機械の音をバックに唄う曲だった。それでも、そこに、色気を感じてしまうのは、その類稀な陽水さんの声のせいでしょうか。

一番、色っぽいのは、

ベッドの中で魚になった後
川に浮かんだプールでひと泳ぎ


という所でしょうか。でも、「川に浮かんだプール」って、どんなんなんでしょう?。しかし、何となくイメージできてしまう所が凄いです。唄の力。

ホテルはリバーサイド(うん、わかった)
川沿いリバーサイド(わかった、川沿いでしょ)
レジャーもリバーサイド(そうですか)
Oh o o リバーサイド(はいはい)
(「リバーサイドホテル/井上陽水」(1982)()内付記は筆者)

一見、地味だし、()内のように、突っ込み入れたくなるような箇所も一杯あって、ちょっと、世間を馬鹿にした所(?)もあったこの曲は、結局、発売当初は、前年の「ジェラシー」より、売れませんでした。ところが、その六年後、1988年にドラマ「ニューヨーク恋物語」の主題歌にされた事をきっかけにリバイバルヒット。これをドラマに使おうと考えた人は、慧眼だったと思うけれど、時代は、井上陽水を無視出来ない事を如実に示したのでした。

奥田民生
1965年5月12日生まれ。あ、スティーヴィー・ワンダーと一日違いだ。(スティーヴィーは、1950年5月13日生まれ)。1987年、ユニコーンでデビュー。1993年にバンド解散。1994年10月「愛のために」でソロデビュー。

1996年5月にアイドルユニットPUFFY(パフィー)をプロデュース。デビューシングル「アジアの純真」(1996/05/13)は井上陽水との共作。「北京、ベルリン、ダブリン、リベリア」の唄ですね。最初、それとは、知らずに聴いて、面白かったです。

井上陽水とのユニットは、翌年、井上陽水奥田民生の名義で、1997年2月、シングル「ありがとう」(1997/02/13)で口火を切る。ビールのCMソングにもなった筈です。

中国で鄧小平氏が死去し(1997年2月)、ドバイWCでホクトベガが予後不良になった(1997年3月)頃でした。

アルバム「ショッピング/井上陽水奥田民生」(1997/03/19)が発売されてすぐ、ふらっと立ち寄った秋葉原のパーツ屋のBGMで、井上陽水奥田民生の「アジアの純真」を耳にし、その衝撃は、しばらくその場を動けなくなった程でした。

時、あたかも、桜花賞(G1)では、キョウエイマーチがぶっちぎりでメジロドーベルを下し、サニーブライアンが皐月賞(G1)とダービー(G1)を人気薄で、共に逃げきるなんて、予測もしていない頃。

その後、バリバリ踊って唄い捲くる沖縄出身の四人組アイドルSPEEDと好対象をなしていたパフィーの「渚にまつわるエトセトラ」(詞:井上陽水/曲:奥田民生)(1997/04/16)の肩の力を抜いた心地好さに酔う私は、IBMのB5ノートパソコンThinkPad220(CPUは386SX、ハードディスクは80MBだったっけ?)を環七のラーメン屋の床に落っことして、オシャカにしてしまいました。

この頃、当時の何かのインタビューで、陽水さんは、奥田民生さんを評して、「彼の偉い所は、バンド活動を止めてから、すぐ次に何かしようというのではなくて、しばらく、何にもしないで休んでいた所ですね。」といったニュアンスの事をおっしゃっていたと記憶しています。

先日、発売になったばかりの「別冊カドカワ 総力特集 奥田民生」に収録されている井上陽水さんとの対談で、奥田民生さんは、


僕はだから・・・、バンド解散した時に半年ですよ。でも、実際は半年も安んでないですもん。それからは、ずーっと、ないですよ。

と、言われる程は、休んでいない事を力説してました。

いや、それにしても、一時期の井上陽水さんの休みっぷりは、凄かった。「スケジュール表を真っ白にする」事にプライドを持っていた、若気の至りで」なんて、振り返っておられますが、それを端から観ていた私は、なんて素晴らしい生き方なんだろうと、感じ入っていたのでした。しかし、それは、「井上陽水」だから、許されるのであって、無名の一般人が、それと同じ事をやろうったって、それは、ねぇ、無謀というもの。しかし、未だに、どこかで、そんな夢を抱いていたりもする私です(笑)。

さて、そんな、奥田民生さんは、今年、「最後のニュース」をカバー。スタジオで時間が空いたので、ちょっと、やってみた、という感じらしいのですが、なかなか、イイ感じに畳み掛けていました。(「サウンド・オブ・ミュージック(CCCD) [MAXI]」 (2004/04/28)のカップリングに収録。)

そして、今回、YOSUI TRIBUTEで、「リバーサイドホテル」をカバー。2004/10/16 SAT放送の「僕らの音楽」で一早く、披露してくれたのは、小細工なして、シャウト気味に唄ったものでした。鳥越さんのインタビューに応えて、

あの、陽水さんと、この間、お会いして、
「リバーサイドホテル」やるんだって、みたいな
「何で難しい曲を選んだんだ」って言われて、「そうですか」と言いながら、やってみたら、あ、難しいや


と、笑いながら語っていました。

ちょい、声を張り上げながらも、軽く体を揺らしながら、凛と背筋を延ばしてイイ感じで唄ってました。

さてさて、楽しみかな。11月10日。

追記:「YOSUI TRIBUTE」の「リバーサイドホテル」。いやぁ、自然に、体が揺れ出す感じでイイ!。バンドみんなで楽しんでるって感じ。エンディングがなかなか終わらないのもむベなるかな。


LION&PELICAN
LION&PELICAN/井上陽水(1982.12)
「リバーサイドホテル」収録のオリジナルアルバム

GOLDEN BEST
GOLDEN BEST/井上陽水(1999/07/28)
勿論、「リバーサイドホテル」も収録しているベスト盤

YOSUI TRIBUTE
YOSUI TRIBUTE(2004/11/10)
そしてこれが、お楽しみのトリビュートアルバム。

THE VERY BEST OF PUFFY/amiyumi JET FEVER (2000/07/05)
「アジアの純真」「渚にまつわるエトセトラ」収録のベスト盤



    陽水トリビュート各曲覚書関連記事:
  1. 夢の中へ / TRICERATOPS
  2. 東へ西へ / 布袋寅泰
  3. 心もよう / 平原綾香
  4. リバーサイド ホテル / 奥田民生
  5. いっそ セレナーデ / 小野リサ
  6. 限りない欲望 / Bank Band
  7. カナリア / ジェーン・バーキン
  8. 傘がない / UA
  9. いつのまにか少女は / 持田香織
  10. とまどうペリカン / 松任谷由実
  11. 白い一日 / 玉置浩二
  12. ワインレッドの心 / DOUBLE
  13. ジェラシー / 一青窈
  14. 少年時代 / 忌野清志郎

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Comments

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