井上陽水「空想ハイウェイ ACT III」感想
ACT1、ACT2の時も、感じたけれど、これは、井上陽水の唄をじっくり聴く番組ではなく、井上陽水で色々、遊んで見る番組なのである。井上陽水の唄う場面も多く挿入されているけれど、割りと、あっさり、全体の流れを整えるような感じで軽く挿入されているかのよう。今回のACT3のテーマは、この秋、発売された井上陽水へのトリビュートアルバム「YOSUI TRIBUTE」なのだけれど、やっぱり、そんな感じ。
「YOSUI TRIBUTE」に参加した、各アーティストが、スタジオにきたり、ビデオレターや普通の手紙を寄せたりして、あれこれ、井上陽水について語るという趣向。スタジオでのホストは、井上陽水さんと小林聡美さん。ACT2の時は、陽水さんだけだったから、もうグダグダだったもんなぁ。ま、あれは、あれで、良い所もあったのだけれど。今回は、小林聡美さんが、きちっと、仕切って下さったので、旨くまとまっておりました。
スタジオでは、仮装パーティ仕立て。仮装する事で、ざっくばらんに、会話がはずむ事を狙ったのでしょうか。それが成功しているかはともかく、兎に角、楽しそうです。
心もよう/平原綾香や、ジェラシー/一青窈のスタジオライブでは、バックのミュージシャン達の、リズムに合わせて揺れるインディアン頭が素敵でした。
いつのまにか少女は/持田香織with井上陽水は、ACT Iの時の映像。この時を振り返って、「凄く素直に声が出せた」と持田香織さんは、印象通りの言葉を返しておられました。その言葉があって、改めて見ると、またひとしお。
UA/傘がないは、初めて、唄ったのは、2000年放送された「井上陽水ハローグッバイ」という番組だったそうで、実は、これ、私は、観そびれてしまってて、後で、「凄く良かったよー」と聞かされる度、ちょっと、悔しい思いをしてきたのである。今回、ここで、流されたのは、この時の模様だったのでしょうか。スタジオで唄うUAの「傘がない」。おお。良いなぁ。遅れ馳せながら、堪能させて戴きました。
ビデオレターの中で、UAさんは、この時の事を振り返って、「(この作品が生まれた)1972年当時の気持ちにストンと入り込んだ。」とコメント。勿論、UAさんは、リアルタイムでこの唄を知らない世代です。つくづく、作品の持つ力、そして、もちろん、歌い手の力も感じずにはいられません。
リバーサイドホテル/奥田民生は、気持ち良くバンドで盛り上がるようギターに合わせたキーでアレンジしたら、ボーカルが高すぎて、苦しくなってしまった、というエピソードが、「へぇ~」という感じで面白かった。
こんな調子で、「YOSUI TRIBUTE」収録各曲について、色んなエピソードが語られます。
ゲストの最後を締めるのは、アルバムと一緒で、少年時代/忌野清志郎。ビデオレターでの出演でしたが、丹下左膳に扮した清志郎さんは、気持ち良く遊んでおられました。アルバム収録されたカバーそのままの一人多重録音のイメージのPVも楽しい。
今回、「ネガティブ・トリビュート」と題し、ゲストの方々に、敢えて、悪口を言ってもらうという試みもあったけれど、布袋寅泰も、忌野清志郎も、勿論、小野リサや、若手のTRICERATOPSが、毒舌満載で特別辛辣な事を言う訳もなく。結局、陽水さん自身については、ミステリアスで捉え所のないまま。
判ったのは、陽水さんの各曲には、確かな力があるという事。でも、そんな事は、実は、番組観る前から判っているんですけれど。でも、色々と、楽しい時間ではありました。
これ、再放送、ないんだろうか。
追記:再放送は、2005年1月14日(金)23:20~25:10 NHK BS-hi。BS2で放送された空想ハイウェイ(90分)プラス陽水伝説Part3(20分)。
- 「空想ハイウェイACT3」言及他blog:
- コラムーチョ: 空想ハイウエイ ACTⅢ
- Diary KH77:陽水からの挑戦
YOSUI TRIBUTE(2004/11/10)
お楽しみの井上陽水トリビュートアルバム。
GOLDEN BEST/井上陽水(1999/07/28)
「YOSUI TRIBUTE」収録各曲のオリジナル収録、更に今回、ラストで唄った「最後のニュース」が入ってる井上陽水ベスト盤
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